JAXURYとは、
Japanʼs Authentic Luxury
をひとことで表すために新たに作った言葉です。
高級品や贅を尽くすことだけがLuxuryなのではなく、
Authenticity = “ほんもの“を感じられる Luxury
こそ、わたしたちは光を当てたいと考えています。
日本のAuthentic Luxuryが世界へと羽ばたいていくことを応援する、
それが JAXURY委員会の使命です。
弊社代表 隅谷が慶應大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科での修士研究でAUXCA.を導きだした際に、日本におけるラグジュアリーが確立されていないことに気づき、同研究科の研究員として研究を続け、導きだされた概念が、Japanʼs Authentic Luxury
そして、隅谷が発起人となり有識者の方々とJAXURYを世の中ごとにするべく、JAXURY委員会を設立。
現在も研究と活動を実施中。
Authentic Luxuryとは、商品やサービスそのもので考えられるものではなく、複数の要素が集まってできるシステム(集合体)です。
そう考えたときに改めて重要になってくるのが、商品やサービスの受け手であるわたしたちです。受け手に本質的な豊かさや美を感じ取ることのできる感性があること、受け手が作り手からの信頼に値する存在であること、分不相応な贅沢をするのではく、自分らしいと感じるものを選び取ること、素晴らしいものに触れることのできた幸運さに感謝すること―これらの、受け手の資質や素養は欠かすことができません。
これらが実現されるためには、小さな頃からほんものに触れることのできる教育や環境が大切であることは確かです。一方で、Japan’s Authentic Luxury(JAXURY)は決して一握りの、高い教育を得られた人にしか感じることのできないものではありません。日本の歴史を見れば、これまでにも市井の人々の知恵が組み合わさり、作り手と受け手がともに洗練し合って新たな「ほんもの」を生み出してきました。
誰しもがJAXURYの担い手たりえるのです。だからこそ、本質的に豊かだと思えるものに触れるたくさんの経験を積んでいきながら、素直に感動し、美を認め、ときには批判的な精神を忘れずに、大人になってからも自ら日々学びとっていく姿勢が、受け手のわたしたちに求められています。
このように、作り手と受け手との運命的な出会いによってはじめて成立するAuthentic Luxuryはその成り立ちからして、これまでの誤解されてきたラグジュアリーの概念――利己的で排他的といったものとは異なると言えるのです。なぜその素晴らしい商品やサービスが存在しうるのか、それを得ることのできた自分はどんな自分になっていくのか。
これらを想像し、自然と利他的なふるまいを生む。それがJapan’s Authentic Luxuryです。
Authentic Luxuryを実現する商品やサービスは、複数の要素が関係しあって成立するシステム(集合体)としてとらえると、かかわる人、事物、空間といったすべての構成要素が、商品やサービスのライフサイクル、体験されるストーリー、あるいはもっと長い、歴史とも言える時間軸の中で、それぞれが特別な役割を果たしていると考えることができます。
これらの特別な役割を、ブランド、メディアの第一線で活躍する有識者や、アーティスト、クリエイターなどの実践者とともに洗い出しました。それを集約、分析し、再構成することで導き出したのが”10の視点”です。
今後は、定量的な調査や若い世代が持つ価値観へのアプローチを行い、それぞれの視点をより洗練させていきたいと考えています。
01
提供する側(作り手、サービスの提供者)が「心から良いと思うもの」を嘘いつわりなく追求してものやサービスを創造し、それらを通じて彼らの信念が世界に具現化されている
02
そのものやサービスにかかわるすべての人々(売る人、買う人、使う人、贈られる人…)が本質的な価値を感じ取る感性を持ちあわせていることで、クラフトマンシップにより体現された信念と本質的な価値が体感、理解され、愛されている
03
提供する側と受け取る側との間に双方向の信頼が存在し、それによってモノやサービスとして具現化された信念が継承されていく
04
そのものやサービスを享受することは受け取る側にとって自分らしいと感じられることで、それにより本来の自分へともっと近づいていく、あるいは還っていくことができる
05
その本質的な価値はほかの何かと比べることはできず、唯一無二を感じる
06
創造され享受されるまで通底して美が成り立ち、そのすべての瞬間が人々の情動に訴えかける美的体験である
07
特別な日や特別な出来事に限らず、日々の暮らしにも上質さと豊かさをもたらす
08
その価値に触れることは神話や夢を想起させ、長い時間と歴史の中に自身を位置づけることができる
09
めったに得られない喜びを感じさせ、その幸運さに感謝し、祝福したくなる
10
心づかいや他者への思いやりを醸成し、そのあらわれとして周囲の人に良い影響が波及していく